オーランド1の暇人日記から

第六弾 「マナティー体験記」

 日頃、当市随一の、暇人を気取っていたのだが、最近、西海岸との往復が頻繁になり、結構忙しい暇人になってしまった。

当地のツアーにも、しばらくご無沙汰だったのだが、久しぶりに、マナティーのツアーに行ってみた。

このツアー、なぜか最近参加者が増えている。

オーランドから、片道、160キロ余り、時間にして、2時間弱のクリスタルリバー。

朝9時の現地集合を告げられたので、午前7時、夜明けとともに

オーランドを出発、有料高速道路フロリダ・ターンパイクで北上する。

途中、料金所が一箇所あるがETCで突っ切ってさらに北上する。

75号線と合流するとすぐにクリスタル・リバーに続く間道が出てくる。

この間道を, 左に取ると道はクリスタル・リバーへ向かう。

オーランド出発から1時間45分ほどでクリスタル・リバーに到着した。

 

そこでは、数社が「マナティーと泳ぐツアー」を催行している。

あらかじめ予約してあった催行業者を訪ねチェックインをし、

ウエットスーツと足ひれのサイズを合わせ、さらに、シュノーケルを

借り受ける。

そして、マナティーと泳ぐにあたっての一般的な注意事項をビデオに

よって受ける。

ここには、懇切丁寧に日本語のビデオも用意してあるのだが、

その内容は10年前と全く同じで、かなり古い。

15分ほどのビデオを見終えると、各自自分の車を運転して、

船着場に向かう。

 

船着場では、20人乗りほどの乗合船がすでに待っていた。

が、あまりにものどかな風景に、思わず一服してしまう。

乗合船に乗り込み15分ほども行くと、大きなマナティの姿が見えた。

キャプテンが言うには、このマナティーは、移動中なので、

一緒に泳ぐには、適していないとの事。

それにしても大きい。

本当に、コイツと一緒に泳ぐのか、と、思ってしまう。

船が、その移動中のマナティーを、しばらく追って行くと、いた〜ぁ!

親子連れ、カップル、遊び仲間などが集まって、群れをなしている。

キャプテンが、船の錨を下ろすと、一斉にマナティーと、ご対面である。

今日の、気温20度ほどで、文句なしの快晴、水も穏やかである。

キャプテンに、水温を尋ねたら、21〜2度だという。

しかし、水に入ったら、すぐに、騙された事に気がついた。

どう贔屓目に見ても、気温よりかなり冷たい。

 

水は真水である。

すぐそこが、メキシコ湾だと言うのに、まごうことなく真水である。

マナティーは、でかい。

水中用のゴーグルを通して見ると、なお、でかい!

イルカのような感触を想像していたのだが、触るとザラザラで

ゴム質のセメント(?)のような感じがする。

象の親戚だと言われて納得した。

マナティーにもいろんなパーソナリティがあることに気が付いた。

やたら、愛想のいいやつ。

ヘンに気位の高いやつ。

いつも群れからチョッと離れた孤独なやつ。

事ある毎にチョッカイを出してくるやつ。

なんか、自分の周りの人間社会を思わせるモノがある。

しかし、マナティーは、押しなべて、平和的で心やさしいやつらだ。

2時間は、アッと、言う間に過ぎて、皆、名残惜しさを口々に、

船着場に戻る。

 

陽光燦燦。

空腹限界。

 

船着場に帰着後、そこに付属するレストランで食事をした。

アゴが外れそうなほどの、大型アメリカン・クラブ・サンドイッチ。

絶対に美味しいとは言えない味である事は、保証するのだが、

状況が、ガッついて食べさせてしまう。

その後、催行会社のチェックインカウンターで、ウエットスーツ、足ひれ、

シュノーケルなどを返すのだが、その間、キャプテンが撮影したDVDの

鑑賞がある。

映像は、もちろんマナティーと我々である。

希望者には、販売すると言う。

見てみると、なかなか、楽しそうで、記念に買ってみてもいいかな、と、

思わせてくれたのだが、自分の顔がアップになった時、思い止まった。

水中ゴーグルを付けた自分の顔は、怖いほどのキツネ目をしていた。

クリスタル・リバー

クリスタル・リバー 船着場

早くも、マナティー発見!

陽光燦燦。空腹限界。

 

一言居士」とは

何事につけて、一言意見を言わないと気のすまない人のこと。

HOME


【バックナンバー

オーランドの四季世界遺産エバーグレイズとマイアミ紀行

熱気球搭乗記セント・オーガスティン紀行ユニバーサル情報


Copyright : (C) Caravan Serai Inc, All right reserved