オーランド1の暇人日記から

第五弾 「オーランドの四季」

 フロリダ州、オーランド。

リゾートとコンベンションの町。

人口20万人の、その殆どが、テーマパーク、ホテル、レストラン、ショップ、交通機関等のサービス業に従事している。

この地を訪れる人は、年間に2千万人(ディズニー発表)とも、4千万人(観光局発表)とも言われている。

ホテルの総客室数、11万室は、10万人規模のコンベンションにも対応できる。

 

この街の、四季感は薄い。

しかし、まぁ、冬は、程々には寒い。

特に一月の終わりから、二月にかけては、毎年零下になる日がほんの数日だがある。

さすがに、この時は、朝のうち芝生が凍りつき、ゴルフが出来ない。

それでも、昼近くになると、「暑い」と思うほどになる。

夏は暑い。  

それも、メチャクチャ暑いし、しっかり蒸してもくれる。

六月頃から、九月頃にかけては、午後になると殆ど毎日、風と雷を伴ったスコールがある。

このスコールの雨は、半端ではない。

雨の中にいるのか、プールの中にいるのか、区別がつかないほどの雨である。

一見の価値があるといえば言える。

その、スコールも、僅かばかりの涼しさを提供して、一時間ほどで止んでしまう。

この頃でも、太陽が、西に傾き始めると、徐々にではあるが、過ごし易くなって来る。

ここは、他都市よりも、太陽が熱いのかもしれない。

 

四季感に乏しいこの街でも、春と秋は、その過ごし易さが教えてくれる。

長い真夏に、小さな頭と尻尾のようについている当地の春と秋だが、さすがにその間は快適である。

平均的な時期で言うと、11月後半からの1ヶ月と、3月中旬からの1ヶ月である。

しかしこの間は、ボーッとしていると乗り遅れてしまう快速電車のように行き過ぎてしまう。

後は、また、極端に四季感の乏しい空間に突入してしまう。

街のマーケットには、一年中同じ、野菜や果物が並び、季節の食材、食物というものがない。

まるで、ペットフードの陳列棚を見る思いがする。

また、生花売り場の店先に並ぶ花々も、四季には関心が無いように思える。

フロリダを、最初に発見した、ポンセ・デ・リオンは、4月にこの地を訪れ、帰国後、この地を、フロリダ

(花の咲き乱れる所)と報告している。

それが、フロリダの由来だそうである。

この時の花は、四季を知っていたのか、それとも一年中咲いていたのか、と、考えてしまう。

 

フーターズガールズ(ポイント・オーランド店)

フーターズガールズ(カークマン店)

 

この街を、訪れる友人に、私が「一度食べて見ろ」と薦めるものに、生牡蠣がある。

ここには、“カリコ・ジャック”や、“リーリック”等のように、牡蠣1本で商売しているレストランもあるくらい、

牡蠣が幅を利かせている。

おまけに、この街の、かなりのレストランが、1年中生牡蠣を供していて、他都市に比べて値段も安い。

私も、2年程前まで“リーリック”の常連で、かなりの顔だったのだが、一度、味が落ちたと感じて以来、

足が遠のいている。

生牡蠣で、最近のお薦めの店は、近場では、意外にも“フーターズ”である。

結構有名な店だから、ご存知の方も多いと思うが、この店のウエイトレスは、全員がチアーガール出身で、その若さと、

プロポーションが売り物の、お色気たっぷりのレストラン?である。

が、生意気なことに、ここの、生牡蠣が結構いける。

他のレストラン同様、日によって多少の当たり外れはあるが、“フーターズ”は、八割位の率で満足する。

当地を、訪れた友人達に、“カリコ・ジャック”や“リーリック”の生牡蠣を薦めていた頃は、生返事で、あまり乗り気が見えなかった友人達だが、私が、“フーターズ”を、薦めるようになってからは、友人の中に真剣な、生牡蠣ファンが増えたような気がする。

何と、不純な食通どもだろう。

 

ウインターパークの街並み

セントラル公園の小動物代表、リス

オーランドの、北のはずれにウインターパークと呼ばれる街がある。

昔の、超高級リゾートの面影を、今に残す街である。

そこには、アムトラックの止まる駅があるのだが、この駅が、鄙びて実にいい。

年程前は、アメリカ屈指の富豪たちが、この駅のホームに立ったと言う。

その、駅前にあるセントラル公園には、リスや小鳥などが数多くたむろしていて、まさに小動物たちのたまり場の

感がある。

そして、この小動物たちが、訪れる人たちに、軽い安らぎと憩いを与えてくれているのが、微笑ましい。

また、この、ウインターパークには、パークアベニューという商店街がある。

これが、なかなかお洒落な商店街で、フロリダ中探しても、ブラブラ歩きにこれほど適した場所も無いだろう。

オーランドを訪れて、毎日テーマパーク通いも良いのだが、時間にゆとりのある人は、ぜひ一度、ウインターパークを

訪ねて欲しいものである。

気持ちの中に、大きなゆとりが生まれる事は保証するのだが・・・・・・・

 

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